ショーを始める時に、ヌルってスタートするパターンと、バン!ってスタートするパターンがある。
ショースタイルであえてどちらかに固定している人もいると思うけど、ヌルっていくか、バン!っていくか。現場によって合わせればとってもショーをやりやすくなる。
初めて立つ舞台なんか特に緊張するよね。
ああなったらどうしよう。こうなったらどうしよう。あれをどうして、これをこうして。
緊張もあるし、頭もついていかない。
そういう時はバン!ってスタートしちゃうとあとの進行が楽になる。
もう、やっちゃうしかないじゃん!って雰囲気を自分でつくって、その雰囲気に自分で飲まれるんだから、あとはなるようになる。
その逆でビビっている時にヌルってスタートしちゃうと、どのタイミングで雰囲気を切り替えて観せたいところを観せる事のできるパフォーマーとして立てるのか。
タイミングがわからずにそのままヌルっからダラってなって終わっちゃうのは困っちゃう。
いずれ気持ちをバン!に持っていかなきゃいけないんだったら、最初からバン!ってスタートしましょう。
※こういうのを、スイッチを入れると言います。
では、ヌルってスタートするのはどんなケースかな?
大道芸でお客様がゼロの状態からスタートする時や、イベントで別イベントが進行中のケース。
別イベントってのは、例えば商談会で同伴されたお子様に向けてパフォーマンスするときなんかは、近くで商談が行われているので邪魔しないように配慮しながら楽しんでもらいつつ、笑顔を増やしていく時なんかそんな感じ。
あと、これは人によるんだけど、TOMIはあえてヌルっとスタートしてゆっくり確実に掴んでいくやり方をよくやる。
ヌルってスタートするときも、バン!ってスタートするときも、スイッチは入れているんだよ。バン!ってスタートすると、スイッチが入ったのがわかりやすい。
でもね、ヌルってスタートするときもスイッチは入れて、スイッチを入れたまま、あえてヌルって感じの演出というか、構成を意図的に狙ってやる。
そうしないと、ヌルっじゃなくてダラってなっちゃうからね。
人前に立つ以上、何が出来るかではなく、どう立つのかを意識して、確実にスイッチを入れて立とう。できれば固定概念や自分ルールに縛られずに、様々なやり方を挑戦して、たくさん経験を積んで、頭で考えなくても自然とどう立ったら良いのか判断できるように、本当の意味での力をつけよう!