東京義賊ブログ

実力以上に盛り上げるテクニック!!落としてからのバビョン!!

ショーって、だんだんと盛り上がってきますよね。
↗右方向を時間軸、上方向が盛り上がり↗↗

今回紹介するのは実力以上に盛り上げるテクニックのうちの一つです。

たとえば3ボールジャグリングから始まって、7ボールジャグリングで終わるようなショー構成を考えたとします。
ボールの数が増えて、見た目の難易度はどんどん上がっていきます。

3→4→5→6→7!!!

しかし、そのままやってしまうと、想定内の盛り上がりしかおこりません。

4の後に1を入れて、7の前に0を入れてみます。

3→4→1→5→6→0→7

わかりにくいですが4から5になると思いきや、1かよっ!って突っ込まれます。
そして、結局5をやって、6をやって、7をやるという流れに持ってくるのですが、7の前に0を入れることで、そのまま7に行くよりも7が盛り上がるという仕組みです。

緊迫した空気の中、難しい技を決めてフィナーレ!なんて思ってしまいがちですが、プロの大道芸人はフィナーレの前や後に必ず息を抜くポイントをつくっています。

いったん空気を変えたり、横道にそれそうになったり、あまり受けないギャグを挟んだり、急にキャラクターを誇張したり、泣いたり、笑ったり、つまづいたり、曲間違えたり。

どうですか?思い出しませんか?
そうなんです。我々は常に盛り上がったら一旦落として、また盛り上げる事を繰り返す事でさらなる盛り上がりをつくっているのです。

『あがっているときに、ワザと落としてからのバビョン!!』

これにより、マリオはワンジャンプじゃ届かないコインも届くんです。

もっと、もっと、もっと!と盛り上げたい気持ちはわかりますが一定のリズムや方向でジャンプしても走っても限界はすぐそこです。
更に盛り上げたいなら、落としてからのバビョン!!を心がけましょう。
実力以上に盛り上がるというと語弊もありますが、確実に盛り上がります。
ワザと落とすのも実力なんですね。

僕も成功してばかりのジャグリングショーになってしまいそうな時はワザと失敗したりしています。いくつか落としネタ、息抜きポイントというのを意図的につくるんですが、その時のお客様の好みに合わせて抜くタイミングや抜き方、落とし方というのを変えています。

100%完璧なショーなんて、想定内の盛り上がりにしかなりません。
更に高く高く跳ぶためには、あの手この手を駆使してパフォーマンスするのですが、そのために一旦落とす、外す、抜く、という方法は非常に有効な手段です。