東京義賊ブログ

どこから崩そうか。

イベントで大人数が集まっている時に、みんなに観てもらうためにはどうしたら良い?

演技の内容は後の話。

まずは観てもらわなきゃね。

ただただ素晴らしい演技をしても、チケット代を払って観劇するスタイルで無い限り、一部の人しかこっちを向いていない状況って多々ある。で、それを向かせる方法として、お客さんに絡みに行こう!

お客さんと演者の距離を縮めるだけでなく、ショーに参加している意識を持って、観客の目線を集める為の手法。それが「客絡み」とか「客いじり」っていうやつ。ステージに上げるのは「客上げ」と言います。

でもさ、100人とか観ている会場で、全員に絡んでいくって難しい。時間も足りないし。

全員に参加してもらうように「拍手して!」とか、「声を出して叫ぼう!」とか、「ちょっと皆さん立ってもらって良いですか?」なんてやる方法もあるんだけど、この方法は効果の継続時間が短いので乱発していかないと、再び他を向いてしまう可能性が高い。

今日はより確実な方法として、個別に崩していく方法について。

棒倒し

さて、どこから崩そうか

砂山に棒を刺して崩していく遊びを知っているかな?
この遊びの場合は崩れたら負けなんだけど、今回は崩しに行きたい。

※一回に救える砂の量は同じとして考えて

何箇所か砂をすくってあげれば崩れるんだけど、それは同じ場所や自分の手前ばかりではなく、全体的に何箇所か崩していくと、砂をすくった場所の周りの砂も雪崩の様に崩れていくので崩れやすくなる。つまり、最初から的確に狙いを定めて攻撃する必要がある。

指からビームで攻撃

チュドーン。チュドーン。チュドーン。

たまに、ステージ前のお客さんしか絡んでいない人や、ノリの良いお客さんしか絡んでいない人をみかけるけど、たしかにそこは絡みやすいんだよね。

気持ちはわかる。

でも、既に観ている人を盛り上げても、観ていない人は観ていないままになりがちなので、観ていない人も、観ている人も、どっちも絡む。

お客さんをジャンル分けして、その全てに絡むと、誘爆していくので全体がまとまりやすい。

例えば、絡みに行く回数が2回なら
・女性・男性(性別)

・大人・子ども(年齢)

・大柄な人・小柄な人(見た目)

・近くにいる人・遠くにいる人(物理的な距離)

例えば、絡みに行く回数が4回なら

・男の子・女の子・男性・女性(性別)

・低学年・高学年・青年・壮年(年齢)

・態度の大きな人・やさしそうな人・真面目そうな人・乱暴そうな人(見た目)

・近くにいる人・右奥にいる人・左奥にいる人・中央にいる人(物理的な距離)

狙いを定めてチュドーン。チュドーン。チュドーン。チュドーン!

絡んだお客さんと、その周りの人。そして、絡まれたお客さんのタイプと同じタイプの人がなんと、ショーを観るようになるのです!!!!!

これは、絡まれたお客さんを、絡まれていないお客さんが観ていて、自分の事のように錯覚してしまう現象。

パンダとダンス

あのパンダはもしかして自分かも・・・。

様々なタイプのお客さんに、一定のルールの元で意図的に絡むことで、より多くのお客さんがこっちを向いてくれるよ。

観客がこっちを向いている状態をつくった上で、最高なパフォーマンスを届けよう!