あけおめー!
ってことで、気づいたら令和2年、2020年になりましたね。
株式会社東京義賊 代表取締役 兼 パフォーマー の 冨永哲こと TOMIです。
今年もブログ形式で大道芸に対する知識を広めつつ、パフォーマー、演者、講演等、人前に立つ人に役に立つような記事を書いていきたいと思います。
芸歴20年以上、大道芸の世界の移り変わりをこの目で見てきました。
20年前は大道芸人は日本に200人くらいしかいませんでした。
ざっくりですが、100人は関東に、50人は関西に。それ以外が50人くらい。(演芸、獅子舞、神楽、マジシャン等は除きます。)
各イベント会社(パフォーマー派遣の会社)ではホームページをつくり、同じパフォーマーを各社で掲載し、それでも「大道芸を呼びたいけど、どこに頼んだらいいかわからない」という方の需要に応えてきました。
1998年頃、TOMIもホームページを作成しました。そして、当時全盛だったYahooにサイトを登録する際に大道芸、パフォーマー、パフォーミングアート等のサブカテゴリを作成依頼をし、採用されました。
2000年頃になると、同じように多くの大道芸人が僕が作ったカテゴリに、自作したホームページを登録するようになり、インターネットの盛り上がりと共に個人事業主である大道芸人がお客様から直接仕事の依頼を受けることが出来るようになってきました。
当時は掲示板という、訪問者が自由に書き込めるサイトシステムがあり、そのシステムを利用して「大道芸人のための掲示板」という物も運営していました。これは当時お世話になったというパフォーマーも多かったようで、全国的にお礼を言われました。大道芸人同士の情報交換や、一般の方がここにお仕事の依頼を書いたり、まさに掲示板です。(現在は存在しません)
個人でホームページを持っている人は稀でしたので、インターネットにアクセス出来る大道芸人の拠り所になっていたのだと思います。
静岡大道芸サークルに所属していたTOMIは大道芸ワールドカップin静岡の時に交流会を開催し、この掲示板を通じて広く声をかけ、最大で100名ほど大道芸人やジャグラー、大道芸ファンが集う交流会を開催したものです。(お会計が合わなかったり、お酒を飲めないのに3,000円は高いと言われたり、いろいろありましたが。)
1997年にはTBSで幸せ家族計画という番組が始まり、当時は大道芸人っていうとピエロやバナナの叩き売りというイメージを持つ方が多かったのですが、ジャグリングという言葉が少しずつ世に広まってきました。
(それでも、イベントへ行くと司会の方が「ジャグジーのとみさんです」なんて紹介されちゃったりしてましたが)
2000年以降、ジャグリングやクラウン、パントマイム等、横文字のパフォーマーが増えてきて、その人数はどんどん増え、2005年には1000人超えの業界へと成長しました。
2002年には東京都で石原都知事がヘブンアーティストという大道芸のライセンス制度をスタートし、東大を出て大道芸人になる人とか、ジャグリングの世界大会で優勝する人とかが出てきて、大道芸を取り巻く環境ではジャグリングブームです。TVでもジャグリングという言葉が使われる事が増え、一般の認知度が上がり、大道芸人も増える。まさに急成長の時代でした。
時代は進み、2010年頃には業界は2000人規模になり、各地で大道芸フェスティバルやコンテストが開催され、商業施設では大道芸人が活躍。僕はそれまでに多くのフェスティバルやコンテストに出演して各地のパフォーマーと繋がってきた縁を形にすべく、2009年頃からとりかかっていた東京義賊を2011年に法人化(株式会社になった)。
ところがすぐに東日本大震災で大変なことになるんだけどね。
そしていよいよ今年は2020年。東京オリンピック、パラリンピックも開催されます。
開会式とかで活躍するパフォーマーも居るのかな?
今や3000人規模と言われたり言われなかったりする大道芸業界ですが、20年前の10倍のパフォーマーが活躍している。
もちろん、あと20年経って、2040年には更に10倍の3万人の大道芸人がいる日本になる!
とは思いませんが、これだけ多くの人が夢を描き、心身を鍛え、人に喜びや驚き、感動を与えるアクターとして努力している人がいる日本って素敵だと思います。
そんな素敵な人たちを各イベントに派遣する会社を運営するのはもちろんですが、このブログを通じて、より多くの人たちに役に立つ事ができれば幸いです。
そう、もしかしたらこれは、僕が過去に手掛けた「大道芸人のための掲示板」の代わりなのかもしれません。
無料でアクセス出来る情報ですが、アクセスするのは貴方自身です。僕に収入は入ってきませんが、情報にアクセスする時点で、インターネット契約やスマートフォンの購入といった経費をかけて、そして何よりも時間を割いてこの情報を読んでいるはずです。
努力して、情報を手に入れて、自身のパフォーマンスに取り入れて、より良いパフォーマンスをしてくれることが、大道芸業界全体の盛り上がりに繋がります。
令和2年、2020年、共に盛り上げて行きましょう!