イベント出演時やストリートでのパフォーマンスにおいて、マイクを使用する機会が多いです。
さて、マイクって何のために使っているんでしょうか?
自分の声を大きく出さなくても大きく聞こえるから?
実はマイクは声を大きく聞こえるようにする道具ではありません!
もちろん、声を大きく聞こえるようにするんだけど、それに頼ってしまうと本来持っている自身の魅力を全く伝える事ができないばかりか、魅力が激減してしまう危険性も。
マイクはパフォーマンスで使用する大切なツールのうちの一つとして認識しましょう。
基準は地声。
地声で大道芸やるって、めちゃめちゃ喉使うよね?
大きな声を出すのが辛いよね?
それがいい状態なの。
というのも、声を出すという行為はエネルギーを内から外へ発信する行為です。カラオケで上手に歌うのもいいですが、カラオケで大声を出すとストレス発散になるって人もいると思いますが、これがエネルギーを出すってこと。
あ、腹式呼吸はだめ。
腹式呼吸って自分のキャラクターや表現を歪めちゃうし、ただ声を出せばいいってもんじゃないの。自分自身の中にあるエネルギーをまっすぐお客さんに届けるために大きな声を出す。
ただ、会場によっては地声じゃ届かないので、マイクという機械をつかって声を増幅させて届ける。これが基本。
いつも使っているのはワイヤレスヘッドセットマイク。
どんなマイクを選ぶべきかはまた今度にして、とりあえずこれを使ってます。
使ったことあるかな?
ワイヤレスヘッドセットマイクってのは
ワイヤレス+ヘッドセット+マイクのこと。
手に持つタイプのハンドマイクにしても、ヘッドセットにしても、ピンマイクにしても、自分の身体に身に着けていると思うんだけど、それはもちろん自分の声を拾うため。
でもさ、声ってどこから出るの?
そう、口からと、スピーカーから。
地声が大きくてマイクが小さかったら口からしか出ない。
地声が小さくてマイクが大きかったらスピーカーからしか出ない。
多くの場合はもちろんスピーカーからしか聞こえないと思うんだけど、お客さんは演者を観ているので、演者から聞こえてきてほしいんだよね。
目からの情報は口が動いているのに、耳からの情報はスピーカーの位置から聴こえているなってなるの。でも、しっかりエネルギーを伝えるように喋ると、目からの情報と耳からの情報が混ざって、口から聴こえているかのようになるわけ。
そのために、基本は大声でガッツリ喋る。ちゃんとエネルギーは伝わるから安心して。
マイクに頼りすぎないように。
マイクを使っているのに喉を痛めるなんてのもよくある話。本気で喋ってるから。
貴方の口は、貴方の口です。
スピーカーではありません。
スピーカーに負けずに、自分自身をしっかりお客様にぶつけましょう。お客さんもスピーカーではなく、貴方に耳を傾けるようになりますよ!!!
どうでも良いんですが、今回初めて横向きの顔を描いてみました。
わかりづらっ!
マイクは小さな声も大きくしてくれるので、地声の時には使えないテクニックで
『ぼそっと、聞こえないような声でボヤキを言う』っていうテクニックが使えるのもありがたい。
「しょうめんのひとがこゎぃょぉ」とか「やべぇ、ぁのこめっちゃ好み」とか。
演者が聞こえないと思って喋っているのがマイクをつけているからお客さんに聞こえてしまうというテクニック。もちろんワザとね。
こういうのを覚えちゃうと、マイクってやめられないんだよねー。