東京義賊ブログ

良い緊張と悪い緊張

ショーをやる時に緊張する?しない?

たまに聞かれる質問だし、別に緊張しないわけじゃぁない。

緊張するのが悪いことでもないしね。

緊張には良い緊張と悪い緊張がある。悪い緊張って書いちゃうと申し訳ないけど、緊張に心が支配されているようじゃパフォーマンスなんて伝わりやしない。

だって、舞台の主役は自分なんだから、その人が傍からみて緊張でガチガチになってたらもうショーどころじゃないよね。

もう、かわいそうで、手を差し伸べてあげたくなっちゃう。愛されキャラ?いやいや。意図的にやってないんなら単なる緊張でしょ。この、うちに閉じこもって、周りが全く見えないタイプの緊張は良くない。本当に。

パフォーマンスの内容ももちろんだけど、エネルギーがお客さんに届かなくて、芸を見たいと思う魅力を感じてもらえない、目の前に100人居ても、誰一人として観ていないパフォーマンスになっちゃう可能性だってある。

良い緊張ってのは「緊張感」ってやつ。ドキドキしたりソワソワしたり。

『準備がちゃんとできてるか不安』
『忘れ物がないか不安』
『この日のために用意した構成が効果を発揮するか不安』
『ウケるか不安』
『笑顔で受け入れられるか不安』
『技が成功するか不安』

こういった不安が緊張に繋がるケース。
こんな種類の不安は持っていても構わない。

我々プロパフォーマーにとっては年間数百回のショーのうちの一回だけど、お客様にとって、我々のショーを観るのは一生に一回だろうから、ひとつひとつのイベントや、一回一回のパフォーマンスに全力を注ぐって意味では緊張感をもって臨むべし。

始まる前まで楽屋ウロウロしたりとかあるよねwww

大舞台だったり、未経験の場所や環境だったときには僕でも
「どーしよー!」
って不安になったりするんだけど、どーしよーなんて思いながら楽屋をウロウロしていたところで、ショーやるタイミングが来ちゃったら、やらなきゃならない。

ベストなアドバイスとしては

空気に飲まれるな。空気を飲め!

なんだけど、「そんなん出来たら苦労しねぇゎぃ!」って言う人は、まずはポジティブシンキングしてみよう。自分は緊張感を持った、細部まで気にかけて、本番直前までパフォーマンスと向き合ってしまうタイプの素晴らしいパフォーマーだと。

あとは出番直前になったら、その緊張をあえて身体に取り込んでみよう。

緊張に飲まれないで、緊張を飲む!

緊張って、自分の身体から、頭から、心から出てきているものなので、自分の緊張を飲み込んでしまえば、もう出てこないよ!

あとは目の前のお客さんにいかに楽しんでもらうかだけを考えてパフォーマンスしよう!

みんなが キミを 待っている!