『僕はずっとキミの事を見ているよ!』
なんだか、おまわりさんに捕まりそうなセリフですねwww
ちがうんです。そうじゃないんです。パフォーマンス中はずっとお客さんを見ているんです。
常にお客さんから見られているという意識を持って立ち振舞いに気を遣う事で、お客さんを見ることが出来ます。
お客さんは、パフォーマーから見られていないと、パフォーマーに対して興味が薄れてしまいます。
お客さんは、パフォーマーに見つめられると、パフォーマーに惚れてしまいます。
つまり、ずーっとお客さんを見続ける事をしなければなりません。
お客さんを見ながらバルーンアートを作り、お客さんを見ながらダイススタッキングをやり、お客さんを見ながらシェイカーカップをやり、お客さんを見ながらディアボロをやり・・・・。
『見る』と言っても物理的に見るんじゃなくて、心の目で見るんですが、見続けて、見続けられるという関係性を継続させないといけないというところがミソです。
シェイカーカップを道具箱にしまって、ディアボロを持ってくるってシーンがあるとします。
この一瞬も、必ずお客さんを見ています。
お客さんを見て、視線の集まっている状態で「シェイカーカップをしまうんだよぉ~」っていうのを身体の動きで伝えて、間髪入れずにディアボロを手にかけて「ディアボロをもってくるよぉ~」って動きでお客さんに話しかけるように伝えて、「ディアボロもってきたよぉ~。みてみて~!」って状態で正姿勢に戻ります。
一見するとシェイカーカップをしまってディアボロを持ってきただけに見えますが、その間の動作や目線、姿勢、腕や指の動きでさり気なく自然に伝えてお客さんを見続けて、離さないようにします。
BGMをチェンジするときなんかも
こうです。
意識の中では。
お客さんに「ミュージックチェンジ!」とか言って、自分で変えるんですよぉ。あははは。
という流れをしながら、あえて背中を丸めて、ヒョコヒョコとあるいて、わざわざ指をピンと伸ばしてからボタンを押したり、「アレ?アレ?」なんてやっているのは身体表現と間(ま)とトーク、キャラクターでお客さんに見せているんです。
一見すると「曲を変えているだけ」に見えるシーンですが、パフォーマーが意図的に演じているので、これは「曲を変えているというシーンを、観客に伝えているというパフォーマンス」になります。
まとめると、こういうことです↓
「作業は見せちゃだめ。見せるのは全てパフォーマンスじゃなきゃ。」
単なる作業になっちゃっている人がたまにいます。
せっかく盛り上がったショーも、途中でぶつ切りになっちゃえば興ざめです。常に、一秒も、一瞬も漏らさずに注目され続ける為に、パフォーマー側がお客さんを常に見て、見続けなければ、魅せることに繋がりません。
お客さんがやさしいと、パフォーマーがお客さんを見なくても、見てくれるという現象が起こります。
甘えてはいけません。
絶対、自分の力で見る、見させる、環境を作り、続ける事を意識しましょう。もしも今、甘えている部分があるなら、そこを直す事で今よりパワーアップしたショーになるはずです。