僕がローラーバランスという曲芸に出会ったのは高校3年生のときだったかな。
大道芸のサークルの先輩がやっているのを真似て、ホームセンターで板を買ってきて、廃材の塩ビ管を分けてもらって始めた。
板は赤松合板。固くて丈夫。自転車で持ち運ぶのは毎回大変だったけど。
筒はVU管で長さは60CMくらい。
今思うとひどい道具だった。
滑り止めも無いので、ガムテープを筒に巻いてた。
先輩がゴムを貼り付けていたけどうまく貼れなくて苦労していたなー。
ローラーバランスという曲芸は、正式にはロラボラって言うんですが。当時は外国語にもうとくて、インターネットもほぼなかった時代ですので、ローラーボーラという響きが、ローラーが筒で、ボーラーってのはやる人のことを意味するのかと思っていた。全然スペルが違うんだけどね。
右へ行ったら左へ。左へ行ったら右へ。
すごく単純な仕掛けのローラーバランスに興味を持って、毎日毎日練習してた。
練習と言っても、ローラーバランスをやりながらジャンプを読んだりジュースを飲んだり、友達とおしゃべりしたり。
例えば、自転車に乗りながら、同じく自転車に乗っている友達とおしゃべりしたりするよね。
でも赤信号では止まったり、友達と離れないようにスピード調整したり、危険が潜んでいないか注意したりということを同時にやっている。
同じように、ローラーバランスをやりながら、他のことができるくらい日常になってしまえば、ローラーバランスは僕にとって自転車に乗るような、他愛もないことになるはずなので、そういう練習をひたすらやっていた。
そのうち大道芸で、ローラーバランスをやりながらジャグリングをするなんて曲芸をやるようになるわけなんだけど、言葉では「上半身と下半身、別々の動きに挑戦します!」なんて言いながら、じつは下半身は余裕なので、上半身に意識を集中してやればできるんじゃないかなっていう原理。
まさか40歳のおじさんになってもローラーバランスを乗っているなんて思いもしなかったけど。今も大好きなんだよね。
ちなみに、ローラーバランスという言葉、昔はローラーボーラーとか、ローラーとか、ロラボラとか、バランスローラーとか、色々な言い方があったんだけど、僕がヘブンアーティストのジャンルとか、フェスティバル出演時のジャンルやプロフィール紹介に多用するようにしたらだんだんと広がってきたんだよね。
同じ芸を紹介するのに色々な言葉があると分かりづらくて、僕はもっともっとこの曲芸を広げたいのでこのブログを見た人は『あの曲芸の名前はローラーバランスだって!』と広めて欲しいな。
よろしく(^O^)/