現代は情報社会なんて言われてますが、情報って多いに越したことない?
大道芸では、多い情報は自分をつぶしてしまう。
情報は整理して必要な情報だけを与えることにより、お客さんが集中力を持って観る事が出来る環境をつくる必要がある。
とはいえ我々パフォーマーは様々な技術を習得し、小ネタや出来る技、道具の数も多いし、色々な創作物であふれかえるわけですが、見せるもの、見せないものをはっきりさせておかないと、ショーの最中にどこを見たら良いのかわからなくなったり、ショーの最中に違うところに目線が奪われてしまうという結果になってしまう。これは避けなくては。
例えば、三角のやつが何かの道具だとして、見てほしいのは手に持っている(浮いててごめん)黄色い三角だとするじゃん?
そこに青や緑や水色やピンクの他の道具が見えている状態だと、どこを見たら良いのかわからないし、もしかして左手に持っている青の道具も使うんじゃないか?なんて思っちゃう。
それって、他の道具に目をやっている時に右手の黄色い三角を使って技をやっても見てくれないよね?
最初から情報を整理しておいて、お客さんが集中して観る事が出来る環境をつくろう。
あと、文字情報ってのは危ない。
日本人の識字率って非常に高くて、平仮名もカタカナも漢字も英語も読めちゃう。
読めちゃうっていうか、ついつい読んじゃうんだよね。
ジョージ・マロリーが言いました「そこに字があるからだ」
(嘘です。すみません。ジョージ・マロリーは有名な登山家です。)
って事です。自分のPRであったり、ホームページやTwitterのURLであったり、とにかく字で伝えたい事もあるんだろうけど、ショーにはハッキリ言って邪魔。
字はついつい読んじゃうから、なるべく避けよう。
あと、面白そうな小物、小ネタなんかも。
小ネタをやるのは良いんだよ。だけど、やる時に出せば良いわけで、見せる必要の無いタイミングで地面でこまちとはやぶさが連結して走っていたらそっちを見ちゃうよね。
「TAKARA TOMMYさん、連結器まで再現出来てて素晴らしいね」とか
「こまちが前って事は下りだよね」とか
気になっちゃう。だから必要な情報と不必要な情報を区別して、必要な情報だけを与えるようにしよう。
できるだけシンプルに。できるだけ目線が自分に集まるように。
見せたいところを見せて、見せたくないところは見せない。
見せる以上は何か意味があるように。
特に文字は危ない!